これで完璧!フリーランスの手続き一覧
業務委託とは、フリーランスとして働く際の契約方法のひとつです。フリーランスとは働き方をあらわす単語で、業務委託とは契約の形態です。業務委託とフリーランスは同義ではありません。フリーランスの場合、企業と仕事をする際には業務委託契約を締結するケースが多いため、業務委託契約締結の流れと手続きを理解しておくと良いでしょう。
フリーランスが業務委託契約手続きを進める際の流れを解説します。
1.「契約内容の話し合い・交渉」
最初に契約の内容について当事者双方で話し合い、交渉します。業務委託契約とは、業務を委託し、委託した業務分の報酬を支払う契約です。委託する業務の範囲と仕事内容の詳細、報酬の額、経費負担の範囲、契約の期間、納品方法と検収方法、納品物の権利、納品遅延時の対処方法、解約と契約キャンセルなど、各項目について細かく相談して条件を決めていきます。ここは重要な場面ですので慎重に確認し、気になることがあれば遠慮せず率直に進言しましょう。
2.「契約書の作成と内容確認」
契約の内容に合意が取れたら、契約書の作成に進みます。どちらも用意がない場合は、可能な限り受注側であるフリーランスが契約書を作成することをおすすめします。契約書特有の言い回しなど難しく感じると思いますが、自分で契約書を作れるようにしておくと後々便利です。クライアント企業側で用意されている場合は、その内容が話し合いで決めた内容と相違がないかを確認します。契約書の解釈に不安がある場合は、商工会議所などの無料専門家相談などを活用するのも良いでしょう。契約は締結してしまったら最後、「やっぱり変えたい」は通用しません。押印前にしっかりとコミュニケーションをとって双方が納得できる内容で締結に進めることが重要です。
3.「業務委託契約書の製本・押印締結」
双方が納得して内容が確定したら、契約書として二部製本し、押印締結したものをそれぞれに保管します。契約内容の差し替えリスクを避けるために、必ず割り印を押します。また、業務委託契約書には収入印紙が必要です。印紙税額は契約内容によって異なります。国税庁ホームページの印紙税額一覧表を確認してください。
フリーランスが業務委託契約を締結する際、特に気を付けてほしい4つのポイントが「連絡手段」「契約日と契約期間、納品予定日」「契約形態」「業務範囲」です。
業務をスムーズに進めるためにはこまめなコミュニケーションが欠かせません。電話やメール、オンラインチャットなど、様々な連絡手段がある中で、業務の依頼者とスムーズに連絡が取れる環境を確認することはとても重要です。また、業務の〆切となる納期を具体的に確認することで後のトラブルを避けましょう。業務委託の形態が委任なのか請負なのかによって受注者であるフリーランス側の義務が変わります。契約書に記載がなければしっかりと確認してください。業務範囲もできるだけ具体的に細かく想定して確認しておいた方が良いでしょう。
会社員からフリーランスへの転身を考えている方にとって、補助金制度は大きな支援となるでしょう。補助金は主に、事業再構築補助金や小規模事業者持続化補助金などが申請可能です。補助金を申請するにあたって、まずは補助金それぞれの概要や手続き、注意点のほか、補助金制度を利用する際のメリット・デメリットについてもしっかり把握しておく必要があります。ここで解説する内容に目を通し、自身の状況に最適な補助金制度を選択し、効果的に活用してください。
詳細を見るフリーランスの重要な手続きのひとつが年に一度の確定申告です。確定申告は所得税を納付するために必要な手続きです。給与所得であるサラリーマンは会社が源泉徴収と年末調整で所得税をまとめて納付してくれるので確定申告はしなくて良いですが、事業所得のフリーランスは自分で年間の所得税額を集計して申告しなければなりません。フリーランスの場合、会計ソフトに日々の事業収支を入力して、確定申告の書類を作成するのが一般的です。
詳細を見る退職してフリーランスになる場合、社内手続きや公的手続きに気を取られがちですが、名刺や印鑑などの準備も必要です。サラリーマンなら名刺は会社が用意してくれますが、フリーランスになったら自分で作らなければなりません。印鑑や銀行口座も個人用と事業用は分けた方が良いでしょう。これらはフリーランスになる前から準備を進められますので、時間を見つけて手続きをしておくと後が楽です。退職したらすぐに活動を開始できるように準備を進めましょう。
詳細を見る